ジョエル ホワイト
ボートビルダー・設計者、そしてセーラー<ブリッジスポイント24>は彼自身のために設計されたヨットで、プロダクション化されたFRPモデル
とはデッキの形状が異なり、いわゆるハラショフスタイルのデイセーラーとして造られた。この艇は彼
の設計の中期から後期に移行するターニングポイントになったように思える。この艇は現在でもFRP
モデルが販売されており、ジョエルホワイト自身の艇のスタイルで木造でカスタムメイドも可能です。
私は残念ながらブルックリンボートヤードには行った事が無く、機会があれば是非訪問したいと願って
いる。
ジョエルホワイトは、ハラショフの設計を尊重し尊敬する後継者の一人で著名な12 1/2(ツエルブハーフ
と呼んでください。)の設計変更版として<フラットフィッシュ>を設計している。このような再設計はニュ
ーイングランドではインタープリテーションと言われている。直訳では通訳であるが、元設計のスタイル
と良い所は残し、新しい設計者の元設計への解釈と改良を反映させるという意味だと思う。<ツエルブ
ハーフ>はジョエルが子供のころから帆走を学び、その艇を終生手放す事がなかったという。
この艇はディープキールにトランサムラダーであるのに対し、<フラットフィッシュ>は、キールセンター
ボーダーで、トレーラーでの移動などにも利点がある。両者はクラス協会では同等に扱われ一緒にクラ
スレースが楽しまれている。ちなみにハラショフの場合、モデルに付けられる12 1/2等の数字は水線長
を表し、この艇の場合の全長は16フィートの艇となる。ニューポートに行って、高名なJボートである<エン
ディバー>を見て興奮し、その後近くに留まっていた70フィートぐらいの見事な木造艇に気が付いた。
それが今考えるとジョエルホワイトの最終設計艇で2隻造られているW-76クラスであった。また、休憩して
いると一隻のスループが振り回しの係留艇をぬって開けた水面でメインセールを揚げて帆走を開始した、
その艇は同じくWクラスのW-46であった。(このコラムのタイトルページのバックの写真がその時のものです)。
最後の設計艇W-76 クラス